私が選ぶ!2016年音楽総まとめ! No.21

私がCDJに3日間行っていたので更新が滞っていましたがこれから連投していきます。

 

あと3曲です。

 

 

私の原点とも言えるバンド、今年は積極的に活動していました!

 

コメット / スピッツ

 

極力公式の動画がある曲を探していたのですが、『コメット』はないのですみません。

 

『醒めない』というアルバムを7月に発売したスピッツ。このアルバム、とにかく素晴らしい。

スピッツ「原点回帰」とも言えるアルバム。『チェリー』が1番有名なので、アコギを持ってゆったり歌うバンドというイメージを持たれがちだが、彼らはれっきとしたロックバンドなのである。

1枚を通して、結構ゴリゴリしたロックがある印象を持つ。『グリーン』とか『ハチの針』とか。

 

そんな中でピアノが美しい2大曲、『ヒビスクス』と『コメット』。

どっちが好きかは人によって違うようですが、私は『コメット』が一番好きなので紹介します。

ちなみに『コメット』って金魚の種類らしい。私はてっきり「ほうき星」の方だと思っていた。ピアノの澄んだ音が宇宙っぽいなと思っていたら違ったようだ笑

 

「『さよなら』ってやだね 終わらなきゃいいのに」

「『ありがとう』って言うから 心が砕けて」

抽象的で歌詞の解釈が難しいスピッツ、時々直球の歌詞を投げてきて、それが心に刺さる。

例えば、「まだ歌っていけるかい?」(雪風

「夢のかけらはもう拾わない」(SJ)

など、このアルバムにはところどころそういう歌詞が出てくる。

 

 

アルバムの話をすると、1曲目『醒めない』の「覚えていてくれたのかい?」で始まり、最後の『こんにちは』「また会えるとは思いもしなかった」で再び挨拶。この、懐かしい誰かに偶然会ったような感覚が好きだ。

この絶妙な距離感がスピッツの持ち味なのかもしれない。近すぎず遠すぎず、どこか優しくてあたたかくて安心できる。

 

私個人的には今年一番ループしたアルバムかもしれない。

 

とりあえず『醒めない』だけでも貼っておきます。

 

 


スピッツ / 醒めない

 

 

 

私が選ぶ!2016年音楽総まとめ! No.20

今回は1曲です。あと残すところ4曲!全部すごく思い入れが深いので長めに書いちゃいます!

 

 

12月のひまわり / Aqua Timez

 

 


Aqua Timez 『12月のひまわり』MV

 

「今日のことをいつか 独りじゃなくって

あなたと笑って 想い出せるように」

 

Aqua Timezの歌は、いつだってあなた=聴く人に直接優しく語りかけるように響く。

私がAqua Timezを聴き始めて、10年以上が経つ。

小学校、中学校、高校、そして現在。思い出の中には必ず彼らの歌がある。

あの日のことを、Aqua Timezの歌と一緒に、思い出すことができています。

私にとって、本当に大切なアーティストです、彼らは。

 

 

12月にリリースしたアルバム、アスナロウ』

15曲、様々な曲が収録されている。シングル曲あるいは配信曲が重みのある曲、アルバム収録曲が変わりダネが多く面白い印象を持っている。

今までよりいろんな形の音楽をやっているイメージがある一方で、『アスナロウ』や『冬空』みたいな昔の言葉を詰め込むような感覚の曲も入っているのが嬉しい。

私は『最後までⅡ』に何度も助けられてきた。この曲も是非聴いてほしい。

 

 

『12月のひまわり』。不思議なタイトルに感じるが、歌詞を見ればその意味はすぐにわかるだろう。

Aqua Timez「花」が登場する曲がとても多いのだが、いつも描写が情景的で胸を打つ。

 

この曲の好きなところは「12月の風をあつめる」、「空いっぱいに祈りを奏でるように」というサビの最後の部分。

『風をあつめて』『空いっぱいに奏でる祈り』という彼らのアルバムを知っている人間が見ると「おっ!」と思う。

しかも1st.アルバム『空いっぱいに奏でる祈り』には『向日葵』という曲が収録されている。彼らが歩んできた歴史のいろんなところに繋がる1曲とも言えそうだ。

 

そしてもう1つ。私はこの歌詞がとても好きだ。

「教室の中でずっと お喋りしてられる訳じゃないから

そう 道は狭くなって 独りで歩かざるを得なかった

でも 音楽と一緒にしゃがみこんだ日を覚えてるでしょ

そう 音楽と一緒に立ち上がった日を覚えてるでしょ」

万人が共感できる歌詞なのかはわからない。

でも、私はこの歌詞を見た時、自分の思い出には必ずBGMがあって、出来事と感情、それらを接着剤のようにつないでいるのが「音楽」なのだと思った。

あの頃よく聴いていた音楽、悔しい時悲しい時前を向かせてくれた音楽、勝負前に気合を入れてくれた音楽……。1曲1曲が私にとって宝物で、大切なものなんだと改めて気付かされた。

 

 

この曲がリリースされたのとほぼ同じタイミングで、Aqua Timez岐阜県観光大使に任命された。岐阜はボーカル太志さんの故郷。

このMVは岐阜で撮影されたもの。どこか懐かしさを彷彿させるこの曲にぴったりだ。

太志さんの視点からメンバーを映し、観客に向けて「今日のことをいつか独りじゃなくって あなたと笑って想い出せるように」と歌うところが、5人と、リスナーと、ずっと歩んできた彼らの歩みを端的に表しているようで胸が熱くなる。

 

 

Aqua Timezにはありがとうを伝えたい。本当にいつも素敵な音楽をありがとう。

 

私が選ぶ!2016年音楽総まとめ! No.19

今日は短めの記事でいきますね!

前回長すぎたので、読みやすくいきましょう!

 

 

二時間だけのバカンス featuring 椎名林檎 / 宇多田ヒカル

 

 


宇多田ヒカル「二時間だけのバカンス featuring 椎名林檎」(Supported by Panasonic VIERA 4K UHD TV)【パナソニック公式】

 

説明すらもいらない曲かもしれません。

「この組み合わせ…なんて豪華なんだ…」と音楽ファンなら誰しもが思ったであろう1曲。

9月にリリースされた「Fantôme」に収録されている。このアルバムは大ヒットとなった。それもそのはず、宇多田ヒカルは今年、6年ぶりにアーティスト活動を本格的に再開したのだ。このアルバムには『花束を君に』や『真夏の通り雨』(おすすめ!)、『桜流し』も入っている!

そして椎名林檎は何と言っても!2016年リオ五輪の閉会式でのパフォーマンスにおいて、音楽の監修を務めたことでも話題になった。

 

日本のトップを走り続ける女性シンガーの共演作品は必見、必聴だ!

 

 

 

 

 

FLASH / Perfume

 

 


[MV] Perfume 「FLASH」

 

4月にリリースされた『COSMIC EXPLORER』は、アメリカのローリングストーン誌が選ぶ「2016年の年間ベストポップアルバム TOP20」に選ばれている。世界からも高い評価を受けた。

 

Perfume、アイドルという括りで呼んでいいアーティストではないといつも思っている。彼女たちはいつ見てもかっこいい。そのかっこよさはダンス、エフェクトされた声、そして中田ヤスタカがプロデュースする楽曲、すべてにおいて表れている。洗練された音楽を発表し続ける彼女たちは紛れもなく素晴らしいアーティストだと思う。

 

さて、この『FLASH』は映画ちはやふるの主題歌となっているからか、歌詞も振りもどこか日本的な要素が含まれている気がする。侍とか、空手を彷彿させるなと見るたびに思う。

中田ヤスタカさんは本当に魅せ方、引き出し方が上手いですよね、世界レベルのアーティストを次々に輩出している…。日本のEDM、ダンスポップ界を牽引していると言っても過言ではないです。

Perfumeといえば!紅白でのステージにも期待が高まります!9年連続ということで、今年はどんな音楽を見せてくれるのでしょう!?

 

 

私が選ぶ!2016年音楽総まとめ! No.18

さてさて、もうNo.18です。前回までで35曲紹介したことになってます。

あと少しです!

今日は1曲にとどめておきましょう!超長文!覚悟!!

 

 

 

逃げ恥ロス続出!今年も俳優にミュージシャンに大活躍だったこの人を記事にせずに2016年が終われるかっ!!

 

 

恋 / 星野源

 

 


星野 源 - 恋 【MUSIC VIDEO & 特典DVD予告編】

 

「今年の1曲」というものを究極的なまでに客観視して考えてみると、

RADWIMPSの『前前前世』か星野源の『恋』なのではないかと思う。

先日最終回を迎えたドラマ、逃げるは恥だが役に立つのテーマソング。

大ヒットに次ぐ大ヒット。

多分今年の忘年会はいたるところで『PPAP』か『恋ダンス』が踊られてるのではないかと想像します…。

 

実はこの現象、結構面白い事が見えてくる気がする。

『前前前世』と『恋』は映像(アニメかドラマかという違いはあるが。)と音楽が、

『PPAP』と『恋』は音楽とダンスが結びつき、相乗効果でヒットしたものだと言える。

つまり、『恋』はヒットの条件(あくまで『外側』の話です)を完璧に揃えた楽曲だと思うのだ。(「ヒットの条件がそれで良いの?」という日本の音楽シーンへの疑問はさておき。)

 

 

逃げるは恥だが役に立つ』は星野源自身が主演したドラマ。

このドラマ、今年下半期において凄まじいブームを巻き起こした印象がある。『逃げ恥ロス』って言葉が散見されるくらいです。それに、視聴率、最終回は初回の倍らしい。

新垣結衣、可愛いですよね。わかります。でも、きっとこのドラマの魅力ってそこだけではないと思うんです。遊び心ある演出だったり、現代に即したテーマ性があったり、それに星野源がひらまささん役だったのもかなり大きいと思うんです。

そう、星野源、最近俳優としての活動の方も素晴らしくて、今年はなんと、あの『真田丸』にも出演していた。

どこまで多才な人間なんだ…と思ってしまう反面、本当に努力して真剣に生きてきた、尊敬すべき人間なんだろうなあと思う。

 

 

前置きが長くなってしまった。ここは音楽ブログなのにまだ全く音楽の話をしていない…。今からします。

 

『恋』というタイトルを見た時に一般的に想像するであろう甘い恋愛ソングと、この曲は大きく異なっている。

そして多分、星野源をよく聴いている人にとっても、この『恋』というタイトルは斬新なものだったのではないだろうか。

星野源はあまり直接的に愛だの恋だのを歌うアーティストではない。日常を通して、そういったものの輪郭を淡くさせ、ぼんやりとしたイメージを持たせて聴き手に届ける。不思議と聴き手にはしっかり伝わってしまったりするのだけども。

『恋』も確かに恋愛について歌っている曲ではあるのだが、なんとなくぼんやりしている。

言ってしまえば、歌詞の解釈が難しいのだ。

「胸の中にあるもの いつか見えなくなるもの」が恋なんだろうか?

恋って、いつか変わって、愛になるものだと思うから。

愛の描写を通して恋について歌っている、つまり恋が原点であるってことを歌ってるのがこの曲なのではないかなと思ったんだけれども、なかなかうまく説明できないし、自分の中でも「これだ!」って答えが見つからない。だから面白い。

 

 

前作『YELLOW DANCER』でブラックミュージックをうまく取り入れた曲を作る点が非常に評価された星野源

『恋』は振りがつくくらいダンスとしてぴったりなノリのいいポップソングに聴こえるが、世界の様々な音楽を取り入れる彼の技は健在だ。

二胡という中国の楽器が絶妙な味を出している。かなり独特な音なのだが、悪目立ちしない。他にもストリングスやピアノ、マリンバなどが入り、ポップ感溢れる1曲になっている。恋ダンスを踊れなくとも、手拍子をしたくなる。聴いていると自然に体が動いてしまうのも星野源の作る音楽の特徴だろう。

 

星野源「イエローミュージック」という、彼独自の路線を切り開いている。彼にしか作れないジャンルの音楽だ。

私はことあるごとに言っているのだが、星野源は、ブラックミュージックをはじめとした海外の音楽(日本人にとって馴染みが薄かったりあまり浸透しきっていないものと言っても良い)と日本で受け継がれてきた日本式ポップ音楽を融合し、より聴きやすく親しみやすい音楽に昇華する手腕に恐ろしく秀でている。右に出るものがいないどころか、同じ土俵に立つ人間がいない領域と言っても過言ではない。

 

『YELLOW DANCER』の大ヒットを経てリリースされた『恋』、

今までよりはるかに多くの期待を向けられる中で作られたシングルだったと思う。星野源はそんなプレッシャーを見事に跳ね返し、期待を驚くほど上回るCDに仕立て上げた。

収録曲も簡単に紹介しておこう。CMソングとして使われた『Drinking Dance』は『恋』とはまた違ったダンスソングだ。『Continues』は私イチオシの曲。星野源が書く「いのち」の歌はなんて心に響くんだろうと改めて思った。メロディーも素晴らしい。『雨音』宅録曲で、情景的な1曲。『恋』含め、4曲すべてが本当に良い。

シングルCDながら、アルバム級の満足感が得られる最高の作品だ。間違いなく今年No.1のシングルCDだった。

 

 

 

私が選ぶ!2016年音楽総まとめ! No.17

 

Hana / androp

 

 


androp「Hana」official music video

 

4人組ロックバンドandropは今年ベストアルバム『best[and/drop]』

オリジナルアルバム『blue』をリリースし、ライブやフェスの出演も含め、精力的に活動してきた。

この『Hana』はandrop初期の楽曲であり、ベストアルバムの方に収録されている。

ゆったりとした曲だ。

andropは演奏能力が非常に高いバンド。そして内澤さんの優しく透明感のある声がとても心地良い。

私は実際にロッキンでandropのステージを観てそう思った。実は念願叶って初めて観る事が出来た。この曲はその時1番最後に演奏された曲で、盛り上がって締めるバンドが多いなか、こうやってゆったりと優しい気分で終わるのも良いなと思っていた。優しいバンド。

『Hana』のMVだって、白い綺麗な花にプロジェクションマッピングを投影していて、とても美しい作品になっている。

 

しかし、それはandropの一面に過ぎなかったのだ。『blue』の曲を聴いて、歌詞を見て、驚愕してしまった。「これがandrop??『Shout』とか歌ってるバンドと同じなの?」と思った。

恐怖、狂気、でもどこか親近感を覚えるような、1人の人間としての感情を率直に綴っているような気もして、痛みを感じながらも惹かれる曲。andropって何なんだ?

実は『Hana』とどちらを紹介するか迷ったくらい、『Sunny day』という曲もオススメです!

 

 

 

 

 

私が実は推し続けているバンドの1つです。ぜひ聴いて、好きになってほしい。

 

 

Blue Birds Story / LEGO BIG MORL

 

 


LEGO BIG MORL 『Blue Birds Story』Music Video

 

今年結成10週年を迎え、ベストアルバム『Lovers, Birthday, Music』をリリースしたLEGO BIG MORL

バンド名の表記が変わったり、メンバーの怪我によって活動休止を余儀なくされたり、決して順風満帆な10年間ではなかっただろう。それでも今、こうして曲を発表しライブを行い続けている。来年には新しいアルバムも発売される。そんなバンドの歴史を振り返ることのできる1枚だ。

収録曲17曲、ジャケットの写真、歌詞カード、全てがメモリアルな仕様になっている。各シングルのジャケットを模してるのが粋だ。

 

『Blue Birds Story』は新曲。10周年という節目を迎え、これからも「飛び立って」いく強い姿勢や決意が表れた、爽やかな曲だ。

来年には新木場STUDIO COASTでのワンマンライブもひかえている。彼らにとって初めてのステージだ。

11年目も新しい、終わらないストーリーを探して前を向くLEGO BIG MORL

本当に素敵なバンドです。ぜひ聴いてみてください!

 

 

私が選ぶ!2016年音楽総まとめ! No.16

 

2016年最優秀バラード大賞を贈りたい1曲。

 

ハッピーエンド/ back number

 


back number - 「ハッピーエンド」Music Video

 

 映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の主題歌。

back numberといえば恋愛ソング!(実際には全部が全部そうではないが)

私自身あまり恋愛ソングは好きではないのだが、

back numberは特別だ。

 

この曲はback numberの真骨頂とも言うべきバラード。今こんなに丁寧で、心を掴むバラードを歌えるバンドって、実はあんまりいないんじゃないか。

「良いバラードを歌えるかどうか」が判断の基準の1つになるくらい、私はバラードって大切なものだと思っている。速さとパワーではごり押すことができないし、聴き取りやすいから歌詞の良し悪しも判断されやすい。さらにボーカル含め、技量や表現力が如実に表れる。バンドに問われる要素がとても多い曲の形がバラードなのである。

back numberはその点、非の打ち所がないバンドだと思う。ボーカル清水依与吏さんの描く歌詞は繊細で、日本的な美しさを持ったものだし、彼の歌の表現力の豊かさは筆舌に尽くしがたい。

 

『ハッピーエンド』は女性目線のお別れソング。清水さんの描く女性目線の失恋ソングって、本当に辛いとしか言えない。『fish』、『思い出せなくなるその日まで』、『幸せ」等々、そんなにヒロインを苦しめないでとすら思ってしまう。全然そんなを経験したことはないけれど、泣きたくなってしまう。

『ヒロイン』や『クリスマスソング』で知名度が急上昇したback numberだが、それ以前の「失恋ソング」で見せた彼らの音楽性を彷彿させるような、最高のバラードとなっている。

 

 

 

 

 

恋愛を綺麗に表現するのがback numberなら、リアリティと言葉にできない世界に踏み込んでいくのが彼らだと思っている。

 

 

破花 / クリープハイプ

 

 


クリープハイプ - 「破花」MUSIC VIDEO

 

シングルカットされ、アルバム『世界観』にも収録された曲。

『破花』のタイトルの意味とは…?気になった方は調べてみてください。なんともクリープ…って感想。

 

ロック調だがどこか切ないようなメロディーが心に残る。『どうして』が苦しい。

掛詞だったり、韻を踏んだりといった要素が散りばめられる、尾崎世界観の歌詞の文学性の高さには毎度驚かされる。

この曲で私が注目したのは色彩の表現だ。白から黒、赤へと色のコントラストがとても鮮やかだ。赤が出てくることで突然曲に立体感が出てくる気がする。

絶望的で暗い感情に襲われそうになる中で、正解って、希望って、なんなんだろうと思ってしまう曲。

きっとなんらかの強いメッセージが込められた曲だと感じるのだが、なかなか読み解くことができないのが悔しく、わかりたくて何度も聴いてしまう。

 

MVを見ていると、きっと「対義語」が1つのキーポイントとなっているのだろうと気付くのだ。歌詞の中にも問と答がある。答えってなんなのだろう。

 

クリープハイプの持つ文学性は難解だが、攻撃性を持ったサウンド、尾崎さんの独特な声と相まって癖になる。尾崎世界観が著した『祐介』がヒットしたのも納得だ。

 

 

私が選ぶ!2016年音楽総まとめ! No.15

 

様々な方面から考えさせられました。ロックを愛する人々が待ち望んだ1枚!

 

 

ANOTHER STARTING LINE / Hi-STANDARD

 

 


Hi-STANDARD- ANOTHER STARTING LINE- Full ver.(OFFICIAL VIDEO)

 

今年の音楽ニュースの中で、最も音楽ファンを驚愕させたのがハイスタだろう。

16年ぶりのニューシングルというだけでも注目が集まるが、この売り方がとにかく凄かった。

一切の告知なし。発売日に突如としてCDショップに並べられるという異例のスタイルでのリリース。つまり、CDショップに足を運んでいる人が1番初めに気付き、そこから広まっていったのだ。

しかも、大ヒット。入荷待ちの店舗も出るほどだった。

事前情報が0の状態で売り出すなんて、普通に考えて無理だろう?と思う。どんなアーティストだってTwitterでの情報公開や公式HPでの宣伝など何らかのプロモーションは行うのが常だ。

そんな常識破りの偉業を達成してしまったのだ。ハイスタは。

ハイスタというバンド、そして全国のCDショップの底力を見たような気がした。まだまだ音楽は、CDは、素晴らしいんだというメッセージだと感じた。

 

ちなみに私はハイスタがCDを出して活動していた頃のことを知らない。16年前、私は5歳だ。さすがに覚えているわけがない。

Ken Yokoyamaは知っているけれど、彼がこのバンドでギターを弾いて音源を発表していた時代をリアルタイムでは経験していない。16年。ファンにとっては長すぎる時間だっただろう。だって5歳の幼稚園児がお酒飲んで就活の話をするようになるまでの時間だ。

でも彼らは帰ってきた。かっこよすぎるロックスターとして。21歳になった私から見ても、長年愛され続けてきたバンドなのだなと痛感した。今の彼らも輝いている。ロックは、死なない。

 

 

 

 

次は全く方向の違う感じでいきます!この人も時代を変えるかもしれない。

 

 

Newspeak / ぼくのりりっくのぼうよみ

 

 


ぼくのりりっくのぼうよみ - 「Newspeak」ミュージックビデオ

 

これが大学1年の彼が書く歌詞と作る歌なのか。

音楽に年齢は関係ないとは常々思っているが、大人っぽく知的な世界観が素敵だ。

いつもTwitterでは「おなかすいた」「ねむい」みたいな本当に普通の大学生みたいなことをツイートしているので、なんなんだこのギャップは…と驚く。

 

ストリングスやピアノを織り交ぜ、ハイハットの効いた、洗練された音楽には、

堅い漢字表記の言葉や英語さえも流暢に乗っかる。

ぼくりりくんの音楽を聴くと、自然と夜の都会の光景が目に浮かぶ。

美しく彩られ飾られた外見と、空っぽで虚しさを感じる中身のコントラスト。そんなイメージだ。

 

先日、クラウドファンディングでサイトを設立し、様々な活動を行っていくという企画を発表したぼくりりくん。他にはない、独自の面白い活動をするアーティストだと思う。とても応援したい。

新曲『after that』もすごい仕上がりだ。来年のニューアルバムも間違いなく期待を上回ってくるだろう。楽しみだ!