ミクの日ということで、ボカロ【聴いてみた】

日付が変わってしまったので昨日だったのですが、3月9日はミクの日なんだそうですね。私はレミオロメンが1番初めに思い浮かびますが。

 

私は、ボーカロイドという道を通ってきてないんです。

おそらく同年代の方だと、中学生くらいの時にボカロが大流行した時期を経験したと思います。クラスの女子の趣味は、「スクールカースト上位層っていう子たちのジャニーズ派」と「文化系クラブ所属の子が多めの2次元派」に二分され、後者はだいたいボカロにどっぷり浸かった時期があったのではないでしょうか…?これ、男子も結構そんな感じっぽいですね。

私は勿論スクールカースト下位層ですけど、当時からバンドが好きだったのでボカロはあんまり聴いてこなかったですね…。

とはいえやはり流行ってるなという実感はありました。一緒にカラオケに行く友達が誰かしら歌ってましたね。あと私の3つ下の弟はまさしく浸かっている時期がありました。

 

そんなこんなで「ボーカロイド」という文化を知ってはいるという程度の私。

音楽好きを自称しているので、やっぱりいろんな音楽を聴いておきたいなと思いまして、本日はひたすらLINE MUSICに入っているボカロ曲を聴いておりました。

 

なぜLINE MUSICなのかというと、通知で「今日はミクの日!」みたいなのが送られてきたので、きっとプレイリストとか充実してるんじゃないかなと思ったからです。

予想通り、かなりプレイリストが充実していました。すごい…こんなに曲数あるんだ…。だって1つのプレイリストに100曲以上入ってるのもあるんですよ…!!

 

いろいろ聴いてみて(さすがに全部は無理でした)、良いなと思ったものを記録しておこうかなと思います。ボカロの知識は非常に浅いので、「そんなメジャーなやつ挙げるのかよ」と思われる方もいるかもしれませんが、私はどれがメジャーなのかすらよくわかっていないのでご了承ください。あと「うろ覚えだけど人生のどこかで聴いた事あるな」って曲が多いです。14曲。

 

 

 

1. ローリンガール/wowaka(現実逃避P)

wowakaさんという名前を見て「ヒトリエ」というバンド名しか思いつかなかった。私はそっちの人間だから許してください。これは聴いた事あったなあ。いつだろう。

ピアノが綺麗で美しい曲だなあという印象。ボカロって無意味に「死」を主張する、ある種残忍なイメージがあって(多分『カゲロウデイズ』のイメージが強いから?)、

ローリンガール』もそういう歌詞があるけれど、それを凌駕する美しさだと思いました。

 

2. いーあるふぁんくらぶ/ミキト(みきとP)

これは前々から好きで、ボカロ好きな友達とカラオケに行った時用の切り札として持っていた曲。曲中に散りばめられた中国語が可愛らしい。好きなものに対してその背景とかそのものを理解するために頑張っちゃう気持ちがすごくわかるなあ。リア友減っちゃうよね。銅鑼とか、曲そのものにも中国要素が取り入れられている。

 

3. シリョクケンサ/40mP

シンセの激しい動きが面白いなあ、ボカロっぽいと思っていたら、「ザ・ポップス」って感じの分かりやすいサビが来てびっくりした。すごい。どこまでも耳に残る曲。これはGUMIちゃんなのか、すごく人間っぽいなと思った。

 

4.天ノ弱/164

これは弟が聴いてた記憶。確か弟はGUMIが好きだった気がする。

言葉遊び的な歌詞が面白い。反対の言葉を並べた歌詞。そしてBメロで変拍子。サビはすごくわかりやすい。

これだけ要素揃ってるんだから聴かれるわけだよねえ。「天性の弱虫」で「天ノ弱」?

歌詞も深いんだなあ。

 

5. ロストワンの号哭/Neru

さすがに知ってます。好きです。ボカロなのにシンセが強くなくて、むしろバンド感が強い。私も1月のサークルのライブでやりました。昔YouTubeで弾いてみた動画見てかっこいいなと思ったような…。Neruさんは弟が大好きな人で、今日聴いた曲見せたらNeruさんはとにかく推されました。「そもそも大人とは一体全体何ですか?」ね。

 

6. 深海少女/ゆうゆ

曲名は知ってたけどちゃんと聴いたのは初めてかもしれない。これもピアノとストリングスが綺麗で、でもあんまり機械機械してなくて好き。

 

7. 東京テディベア/Neru

カラオケに行った時に友達が歌ってて気になった曲。

兄弟の好みは似るのか。私が選んだ曲の中で作曲者被ったのはNeruさんだけです。これもバンド感が好き。私は転調が大好きなので、サビの前後でガラッと転調するのがツボです。Aメロ前とかラスサビ後に出てくるメロディーラインが短調でどこか懐かしい。

 

8. メランコリック/Junky

これは知ってた。MVがポップでめちゃくちゃ可愛かった記憶。

MVだけじゃなく歌詞も曲もとってもキュート。恋する女の子。

聴いてると自然と体が動いてしまうような、楽しい曲です。間奏で突然かっこいいギターが出てくる。そして最後のサビで転調。素晴らしい。はー可愛い。

 

9. ハッピーシンセサイザ/EasyPop(BETTI)

中学生だか高校生だかの時に創作ダンスで踊らされた曲。

私の中では『メランコリック』と並ぶ可愛いボカロ曲です。これも聴いてると体が動いちゃうね〜。4つ打ち。これも最後に転調するんだよなー。好きです。

 

10. マトリョシカ/ハチ

米津玄師が好きなので知ってます。一時誰とカラオケ行っても1回は入力されてたくらい認知されてた曲だと思う。聴いてると「あ、このメロディーとかリズムとか米津さんだなあ」と気付くところがあって、ハチさん時代と今の米津さんを聴き比べるのもとても楽しい。テンポ変えたり音程をなくしたり、発想が勝ち。

 

11. メルト/ryo

supercellのryoさん作曲。これを初めて見たのがスペースシャワーか何かの音楽番組で、MVだったんだけど、「何この音楽!?」って思ったなあ。まさか機械が歌ってるとは思わなくて、「すごい高音だなあ」と。機械だって知って、納得はいったけどそんなことができるのか…と驚いた。この曲がボカロを有名にしたんじゃないかなと何となく考えてる。

 

12. ネトゲ廃人シュプレヒコール/さつき が てんこもり

弟がついこの前歌っていて気になって調べ出した曲。「効率厨」なんて言葉が歌詞に入ってしまうのに驚くけど、ボカロとの親和性が良いからか、全く不自然じゃなくて良い。機械色がすごく強い。とはいえ『初音ミクの激唱』みたいな、普通に考えたら絶対無理な曲ではなく、人間が歌っても不可能ではないながらも、無機質で淡々としたこの世界観はボカロを使うことによって表せるものなのだろうと思う。

 

13. R-18/cosMo@暴走P

これ、すごく好きです。初めてちゃんと聴いたけど。(確かカラオケで友達が歌ってた。)

この爽やかさ。ピアノの美しさ、ドラムの疾走感。歌詞も明るくて、聴いていて楽しい気分になれます。サビ前のピアノのグリッサンドがテンションを上げてくれるし、間奏も素敵。背中を押してくれるような曲。

 

14. IMITATION BLACK/SCL Project (natsuP)

男声もあるんだ…。イントロの琴(かな?)の和風っぽい音が妖艶で好き。昔蛇足さんと誰かが歌ってるのを聴いた事があった気がする。3人で歌う曲なのか。ピアノも綺麗だし、とにかく色気がすごい曲だなという感想。

 

 

という事で、備忘録程度の感想です。

奥深いんだなボカロ。曲の世界観とか歌詞の言葉とか、確かに中学生にウケの良さそうな音楽だなあと思いました。とはいえ、今聴いたって褪せる事は全くないです。

私は結構打ち込みで音楽を作るので、きっとボカロ曲にはヒントがたくさんあるだろうなと思っていたのです。勉強になります…。

 

これからもジャンルにとらわれずにいろんな音楽を聴いていきたいものです。

 

 

JASRACのニュースを見て

久々の更新となってしまいました。

私事ですがレポートやらテストやら忙しくてですね。

それらもひと段落したので戻ってきました!

 

 

さて、先日非常に興味深い記事を見つけました!!

 

 

news.livedoor.com

 

これはライブドアさんのニュースですが、朝日新聞さんなどにも書かれていました。

 

日本音楽著作権協会(JASRAC)が、

音楽教室での演奏を

著作権料徴収の対象とすることにした」

 

という事です。

ピアノ教室やバイオリン教室など、楽器を習う教室はたくさんあります。

有名なところで言えば、「ヤマハ音楽教室」とか。

そういった「楽器を習う」ための音楽教室で演奏される曲について、著作権料がかかる対象となるようです。

 

 

JASRACは「著作権法」という法律に基づいて方針を定めています。

その中にある「演奏権」が今回のキーポイント!

「演奏権」とは、公衆に聴かせることを目的に楽曲を演奏する権利のこと。

この「演奏権」は作曲者や作詞者が持っていると定められています。

「演奏権」があるため、他人の作った曲を歌ったり使ったり(カラオケとか)することに対して、著作権料が発生し、それをきちんと払うことで著作者に利益が行き届くシステムになるのです。この「演奏権」は創作者を守るための権利です。

 

 

今回の「音楽教室における演奏に著作権料が発生する」という方針の根拠としては、

音楽教室の生徒も「公衆」に当たると考え、先生が指導やアドバイスの一環として生徒に演奏することも「公衆に向けた演奏」と捉える。この演奏に関しても著作権料が及ぶべきである。

という事です。

 

 

 

JASRAC側は著作権料を年間受講料収入の2.5%として、来年の1月から徴収しようとしています。

 

 

 

この記事を見た時、もの凄い違和感を持ちました。

私自身ピアノ教室に通っていたからというのもありますが、これはいくら何でも酷すぎる。理不尽じゃないかと。著作権法を武器にして、音楽教室に対して「揚げ足取り」のような形でこじつけてお金を巻き上げようとしてるのではないかと。

 

 

調べていくうちに、この違和感が何なのか、少しわかってきました。

 

 

JASRACでは、他人の作った楽曲を演奏したり使ったりする時に、著作権料を払わなくても良いケースについて、次のように記しています。

 

次の3つの要件を“すべて満たす”場合、著作権者の許諾を得なくても上演・演奏・上映することができます。

①営利を目的としないこと
②聴衆又は観衆から料金を受けないこと
③実演家に報酬が支払われないこと

なお、この規定は、上演・演奏・上映する場合を対象としています。録音・録画やインターネット配信するときには適用されません。

 

http://www.jasrac.or.jp/copyright/use/index.html

 

著作権法38条から来ています。例えば、文化祭でバンドを組んでミスチルをやろう!となった時に、「ミスチルの曲を使わせてください」とJASRACに許可を得たりはしませんよね。

これは利益を得ることを目的としておらず、実際に演奏したからといってお金を受け取るわけではないからです。

このように、無利益ならば他人の曲を演奏したり使ったりしても問題はありません。

逆に言えば、「他人の楽曲を使用することで利益が発生するならば、著作権料を払わなくてはならない」のです。

 

 

そう考えると、「音楽教室での演奏に対して著作権料を取る」という行為自体には整合性があるように思えてきます。

なぜなら、音楽教室に通う時には必ず月謝を払いますね。音楽教室での演奏行為は利益を生み出すと言えなくはないのです。

 

 

 

 

しかしここで私は異を唱えたい!

 

 

音楽教室って、

先生の演奏を『聴く』ために通っているのか?」

 

 

おそらく、先生の演奏を聴きたいから音楽教室に通ってる人なんていませんよね。

自分の楽器スキルを上げたいから、先生に教えてもらうために通うのが音楽教室ではないですか?

 

確かに先生も時々、曲を演奏します。でもそれって、生徒に演奏家として演奏を見せたいから弾くのではなく、お手本として弾くのではないですか?

生徒の上達のために、実演して見せることでイメージを掴みやすくするのが目的だと思います。

 

音楽教室の先生は、生徒に教えることによって利益を得るのであって、自分の演奏で稼いでいるわけではありません。JASRACの主張は、音楽教室の「生徒に教える」目的を考慮せず、目的を果たすための手段として行った「演奏」にしか注目していない。少々乱暴な気がする。

著作権料の徴収の対象になるのはおかしい。完全に両者は根本から食い違っているのです。これが違和感の原因でした。

(それに楽譜を購入する時点で著作権料を一部払っているのだから、これ以上徴収する必要なんてないのではと感じます。)

 

 

 

 

 

 この件に関して、

「『音楽教室での著作権料の徴収』が日本の音楽文化を衰退させることになる」

というツイート等も散見されました。

これはおそらく、

著作権料を徴収するために教室の月謝が値上がり

→「楽器を習う」ことが難しくなる人が増える

音楽教室の閉鎖

音楽文化の衰退・音楽人口の減少

といったところでしょうか。

ただでさえ楽器を習うにはかなりのお金がかかります。

楽器も買わなくてはならないものが多いし、さらに高額な月謝まで…

となると、なかなか厳しいかもしれませんね。

音楽をやりたい人が機会を失うことにつながるという点では、音楽文化の衰退にも繋がるかもしれません。

著作者の権利を守り、音楽を発展させていく機関であるはずのJASRACが、音楽文化の破局を誘発しているとは…皮肉なものです。

 

 

 

 

音楽教室側は、猛反発しています。当たり前です。

今のところ、すべての音楽教室ではなく、限定的に行うようですが、

徴収されるところとされないところの差は何なんでしょう?これも疑問です。

 

 

 

 

音楽に携わっている端くれとして、看過することのできないニュースだと思ったので取り上げてみました。

日本の音楽文化を形作る上で最も重要な機関がこのような発表をすることがとても残念でなりません。

日本の音楽文化が廃れることがありませんように。

 

 

 

 

 

================================================================= 

 追記(2017.04.26)

先日JASRACの方の講義を受けてきて、さらに疑問が深まりました。

JASRAC非営利団体なのですが、そんなに各所からお金を集めてどうすんだと。

いや、そりゃ非営利団体だって活動資金は必要ですけど、そもそも活動をするために資金を得るのが非営利団体であって、

その活動の方向性がずれていたら団体としての存在意義ってあるんですか?と思いました。

 

JASRACは「著作者の権利を守る」っていう軸はとてもよくわかります。これは音楽並びに著作物を発表する人間がいる限り必要なことです。

 

しかし「つくる人と使う人の架け橋」という点には違和感があります。

著作者(著作権保持者)が創作をする。利用者は著作者が作った作品を使用した二次創作を、JASRACを通して許諾を得て行う。この「創造のサイクル」を実現するのがJASRACですけど、じゃあ「二次創作」って何だって話になるともう簡単に線引きができない。

 簡単にいうと、「二次創作を推進する」 と言っている割には推進してるようには見えないんですよね。本当にそんなこと考えてる?お金集めたいだけじゃない?

 

他の著作権管理会社の出現について反対してきたという話や、著作者死後の著作権保護期間の延長を視野に入れているという話を聞くと、果たしてJASRACが本当に音楽の権利を守っていると言えるのか、多くの人の創作活動の後押しをしていると言えるのか、甚だ疑問です。

私は以前音楽出版社さんのお話も伺ったことがあるのですが、JASRAC側は「音楽出版社を通すよりJASRACと直接取引した方が…」と仰られていて、「著作者の創作活動をマネジメントしている音楽出版社すらも差し置いて利益の追求ですか…著作者のことを軽視していないか?」と思いました。これはあくまで個人的な受け取り方なので、もしかしたら意図しない部分も含むかもしれません。

 

「著作者の権利を守る」というのは音楽文化を守るために必要ですけれど、守りすぎて存続しなくなったら何の意味もないんですよね。その存続の危機に加担してるのはJASRAC自身なんじゃないかなと思います。「教える側も著作権の徴収対象に」「音楽ライブでも使われた曲目を調査」…。

そのうち曲を再生しただけでも、あるいは道端で鼻歌を歌っただけでもお金取られるようになりそうですね。

 

 

明けましておめでとうございます

昨年開設したこのブログ、見てくださる、読んでくださる方がいて、とても嬉しく思っています。いつも、本当にありがとうございます!

これからも音楽について、いろいろ書いていきたいと思っています。

2017年も、どうぞよろしくお願い致します!

 

 

f:id:shinjumaru:20170102211639j:plain

 

これは今年の私のお年賀イラストです。ペンタブで描いております。

 

酉年という事で、新年1発目に私が聴いた曲は

GO/BUMP OF CHICKEN

でした。この1年間、「とても素晴らしい日」が続きますように!

 

私が選ぶ!2016年音楽総まとめ! 完結編

さて、ギリギリ完結しました!

今年は42曲紹介してきました!

 

今年は本当に音楽面で充実した1年でした。

特にリリースされたCDが本当に私好みで。

 

「好きなアーティストは何?」と聞かれた時、私はとりあえず5つ挙げます。

BUMP、スピッツAqua TimezNICO Touches the Walls、[Alexandros]

なんと、今年、この5アーティスト全てがアルバムを発表したんです。

奇跡的な1年でした。まるで皆既日食のよう笑

次にこんな奇跡がくるのは何年後になるのでしょうか?

 

そしてライブ。今年は過去最多の参加数でした。

NICO星野源、米津さん、BUMP、sumika、ドロスのワンマン、そしてフェス、全部で17公演も足を運ぶことができました。全て、本当に楽しくて、最高の音楽体験をすることができました!

 

 

また来年も、素晴らしい音楽やライブに出会えますように。

2016年、ありがとうございました!読んでくれた皆様、ありがとうございました!

2017年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

f:id:shinjumaru:20170101010041j:image

私が選ぶ!2016年音楽総まとめ! No.23

ついに最後です。

2016年、キラキラした思い出に満ちた、忘れたくない日がたくさんありました。

そんな今年の締めの1曲として、この曲を選びました。

 

 

 

宝石になった日 / BUMP OF CHICKEN

 

 


BUMP OF CHICKEN「宝石になった日」

 

2月リリース、『Butterflies』収録。

『アリア』、『アンサー』といった配信シングルもリリースした。彼らの活動は相変わらず精力的だ。アニメ『3月のライオン』ではOP、EDともに担当した。

そして、何といっても、スタジアムツアーBFLYは素晴らしかった。

日産スタジアム、あの広大な会場を2日間埋めてしまうBUMP…。間違いなく日本のトップバンドの仲間入りだ。先日このライブが収録された映像作品も発売された。こちらも要チェック!

 

 

この『宝石になった日』はカルピスウォーターのCMとしても使われた通り、爽やかで疾走感のあるロック。キラキラ感のある音がまさしく「宝石」。

 

歌詞が好きだ。全てを引用したいくらい好き。

「別れのその先」を歌った曲だ。

 

『あの温もりが 何度も聴いた声が 君がいた事が 宝石になった日』

 

「宝石になった日」、ありますか?

 

私にとってはBUMPのライブがその1つなんです。

ナゴヤドームのライブ、初めて遠征をして観に行った。その時、『ファイター』を聴いて、今までにないくらい泣いた。

次の曲が『宝石になった日』だったのだが、あまりにも泣きすぎて一切の記憶がない。

その後、7月の日産スタジアムのライブでしっかり見届ける事が出来たが、今度は『宝石になった日』で涙腺がやられた。

今、この瞬間が『宝石』になるんだと思うと、嬉しくて、かけがえのない気持ちでいっぱいになって、BUMP OF CHICKENというバンドに出会えて本当に良かったと思った。

BFLYで観たライブ、彼らの音楽、MC、そしてPIXMOBで彩られたあの景色は絶対に忘れない。忘れられない。

BUMP、ありがとう。大好き。

 

 

この曲でもう1つ心に響いたところがある。

2番のサビの最後だ。

『振り返らないから 見ていてほしい 強くはないけど 弱くもないから』

そう、今のBUMPはこれなんだ。

進化し続けるBUMPは本当にかっこいい。これからもずっと、進化し続けてほしい。

 

誰に何と言われても、昔の方が良かったと言われても、ずっと前を向いていてほしい。

4人で音楽を届けてほしい。

 

日産スタジアムの時に藤くんは言っていた。

「7万通りの1対1」

いつでも近くにある音楽。それがBUMPだ。

私が選ぶ!2016年音楽総まとめ! No.22

さて残り2曲!

 

最強のロックバンド!!

 

ムーンソング / [Alexandros]

 

 


[Alexandros] - ムーンソング (MV)

 

『NEW WALL』『Swan』という2枚のシングル、

そして、最強のニューアルバム『EXIST!』をリリース。

さらにTVや各地のフェスに出演し、ただ今絶賛ツアー中という[Alexandros]。

しかも年明けには『SNOW SOUND』というシングルを発売する。

毎年毎年躍進し続けるドロスは本当に最強のロックバンドだ。

 

『EXIST!』の1曲目に収録されている『ムーンソング』。

変化球が多い、というか「これぞ[Alexandros]!」という曲が存在しないバンドなのでなんとも言えないが、1曲目として聴き手にすごく良い印象を与える曲だと思う。とにかく美しい

どこか冷たさのある夜の街を想像させる。『Starrrrrrr』や『city』と共通したイメージを持つ。このひんやりした雰囲気と垣間見えるきらめきは、アコギとピアノの音色によるものだ。1番が終わった瞬間のピアノの美しさは聴く度に息を飲む。ドロスは静かな夜の街が似合う。

ドラムの、『ワタリドリ』や『Starrrrrrr』を彷彿させる大胆なリズムも良い。大胆なのにこの曲の繊細さとマッチしているのが素晴らしい。

磯部さんのコーラスは「Uh」や「Ah」で被ってくるところがとても良い。磯部さんの声の包容力が如何なく発揮されていて美しい。

 

歌詞は「別れ」と「そこからの決意」が描かれている。

川上洋平は、英詞に注目が行きがちだが、日本語の選ぶ方も情景的で美しいと思う。「長月の下」って歌詞が好き。

 

『EXIST!』は今年1番衝撃を受けたアルバムだった。

初め聴いた時は全然わからなくて、ただ「すごい…」と呆然としてしまった。

[Alexandros]って何なんだ?と思ってしまうアルバム。

他のアルバムや曲を聴いた時にも彼らの幅の広さ、技量の凄さは感じていたしわかっていたつもりだったのだけど。それすら覆してくるアルバムだ。

どんなに期待しても良い意味で裏切り、期待の遥か上を行くこのバンド。

私は2年前のCOUNTDOWN JAPANでドロスを初めて聴き、惹かれた。

2年間、彼らは一瞬足りとも目を離す隙を与えなかった。ずっとずっとドキドキさせてくれる[Alexandros]が、本当に大好きだ。

2016年、いつも背中を押してくれた。2017年、どんな音楽を、ライブを、届けてくれるのだろうか。とても楽しみだ!

 

私が選ぶ!2016年音楽総まとめ! No.21

私がCDJに3日間行っていたので更新が滞っていましたがこれから連投していきます。

 

あと3曲です。

 

 

私の原点とも言えるバンド、今年は積極的に活動していました!

 

コメット / スピッツ

 

極力公式の動画がある曲を探していたのですが、『コメット』はないのですみません。

 

『醒めない』というアルバムを7月に発売したスピッツ。このアルバム、とにかく素晴らしい。

スピッツ「原点回帰」とも言えるアルバム。『チェリー』が1番有名なので、アコギを持ってゆったり歌うバンドというイメージを持たれがちだが、彼らはれっきとしたロックバンドなのである。

1枚を通して、結構ゴリゴリしたロックがある印象を持つ。『グリーン』とか『ハチの針』とか。

 

そんな中でピアノが美しい2大曲、『ヒビスクス』と『コメット』。

どっちが好きかは人によって違うようですが、私は『コメット』が一番好きなので紹介します。

ちなみに『コメット』って金魚の種類らしい。私はてっきり「ほうき星」の方だと思っていた。ピアノの澄んだ音が宇宙っぽいなと思っていたら違ったようだ笑

 

「『さよなら』ってやだね 終わらなきゃいいのに」

「『ありがとう』って言うから 心が砕けて」

抽象的で歌詞の解釈が難しいスピッツ、時々直球の歌詞を投げてきて、それが心に刺さる。

例えば、「まだ歌っていけるかい?」(雪風

「夢のかけらはもう拾わない」(SJ)

など、このアルバムにはところどころそういう歌詞が出てくる。

 

 

アルバムの話をすると、1曲目『醒めない』の「覚えていてくれたのかい?」で始まり、最後の『こんにちは』「また会えるとは思いもしなかった」で再び挨拶。この、懐かしい誰かに偶然会ったような感覚が好きだ。

この絶妙な距離感がスピッツの持ち味なのかもしれない。近すぎず遠すぎず、どこか優しくてあたたかくて安心できる。

 

私個人的には今年一番ループしたアルバムかもしれない。

 

とりあえず『醒めない』だけでも貼っておきます。

 

 


スピッツ / 醒めない