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私が選ぶ!2016年音楽総まとめ! No.18

さてさて、もうNo.18です。前回までで35曲紹介したことになってます。

あと少しです!

今日は1曲にとどめておきましょう!超長文!覚悟!!

 

 

 

逃げ恥ロス続出!今年も俳優にミュージシャンに大活躍だったこの人を記事にせずに2016年が終われるかっ!!

 

 

恋 / 星野源

 

 


星野 源 - 恋 【MUSIC VIDEO & 特典DVD予告編】

 

「今年の1曲」というものを究極的なまでに客観視して考えてみると、

RADWIMPSの『前前前世』か星野源の『恋』なのではないかと思う。

先日最終回を迎えたドラマ、逃げるは恥だが役に立つのテーマソング。

大ヒットに次ぐ大ヒット。

多分今年の忘年会はいたるところで『PPAP』か『恋ダンス』が踊られてるのではないかと想像します…。

 

実はこの現象、結構面白い事が見えてくる気がする。

『前前前世』と『恋』は映像(アニメかドラマかという違いはあるが。)と音楽が、

『PPAP』と『恋』は音楽とダンスが結びつき、相乗効果でヒットしたものだと言える。

つまり、『恋』はヒットの条件(あくまで『外側』の話です)を完璧に揃えた楽曲だと思うのだ。(「ヒットの条件がそれで良いの?」という日本の音楽シーンへの疑問はさておき。)

 

 

逃げるは恥だが役に立つ』は星野源自身が主演したドラマ。

このドラマ、今年下半期において凄まじいブームを巻き起こした印象がある。『逃げ恥ロス』って言葉が散見されるくらいです。それに、視聴率、最終回は初回の倍らしい。

新垣結衣、可愛いですよね。わかります。でも、きっとこのドラマの魅力ってそこだけではないと思うんです。遊び心ある演出だったり、現代に即したテーマ性があったり、それに星野源がひらまささん役だったのもかなり大きいと思うんです。

そう、星野源、最近俳優としての活動の方も素晴らしくて、今年はなんと、あの『真田丸』にも出演していた。

どこまで多才な人間なんだ…と思ってしまう反面、本当に努力して真剣に生きてきた、尊敬すべき人間なんだろうなあと思う。

 

 

前置きが長くなってしまった。ここは音楽ブログなのにまだ全く音楽の話をしていない…。今からします。

 

『恋』というタイトルを見た時に一般的に想像するであろう甘い恋愛ソングと、この曲は大きく異なっている。

そして多分、星野源をよく聴いている人にとっても、この『恋』というタイトルは斬新なものだったのではないだろうか。

星野源はあまり直接的に愛だの恋だのを歌うアーティストではない。日常を通して、そういったものの輪郭を淡くさせ、ぼんやりとしたイメージを持たせて聴き手に届ける。不思議と聴き手にはしっかり伝わってしまったりするのだけども。

『恋』も確かに恋愛について歌っている曲ではあるのだが、なんとなくぼんやりしている。

言ってしまえば、歌詞の解釈が難しいのだ。

「胸の中にあるもの いつか見えなくなるもの」が恋なんだろうか?

恋って、いつか変わって、愛になるものだと思うから。

愛の描写を通して恋について歌っている、つまり恋が原点であるってことを歌ってるのがこの曲なのではないかなと思ったんだけれども、なかなかうまく説明できないし、自分の中でも「これだ!」って答えが見つからない。だから面白い。

 

 

前作『YELLOW DANCER』でブラックミュージックをうまく取り入れた曲を作る点が非常に評価された星野源

『恋』は振りがつくくらいダンスとしてぴったりなノリのいいポップソングに聴こえるが、世界の様々な音楽を取り入れる彼の技は健在だ。

二胡という中国の楽器が絶妙な味を出している。かなり独特な音なのだが、悪目立ちしない。他にもストリングスやピアノ、マリンバなどが入り、ポップ感溢れる1曲になっている。恋ダンスを踊れなくとも、手拍子をしたくなる。聴いていると自然に体が動いてしまうのも星野源の作る音楽の特徴だろう。

 

星野源「イエローミュージック」という、彼独自の路線を切り開いている。彼にしか作れないジャンルの音楽だ。

私はことあるごとに言っているのだが、星野源は、ブラックミュージックをはじめとした海外の音楽(日本人にとって馴染みが薄かったりあまり浸透しきっていないものと言っても良い)と日本で受け継がれてきた日本式ポップ音楽を融合し、より聴きやすく親しみやすい音楽に昇華する手腕に恐ろしく秀でている。右に出るものがいないどころか、同じ土俵に立つ人間がいない領域と言っても過言ではない。

 

『YELLOW DANCER』の大ヒットを経てリリースされた『恋』、

今までよりはるかに多くの期待を向けられる中で作られたシングルだったと思う。星野源はそんなプレッシャーを見事に跳ね返し、期待を驚くほど上回るCDに仕立て上げた。

収録曲も簡単に紹介しておこう。CMソングとして使われた『Drinking Dance』は『恋』とはまた違ったダンスソングだ。『Continues』は私イチオシの曲。星野源が書く「いのち」の歌はなんて心に響くんだろうと改めて思った。メロディーも素晴らしい。『雨音』宅録曲で、情景的な1曲。『恋』含め、4曲すべてが本当に良い。

シングルCDながら、アルバム級の満足感が得られる最高の作品だ。間違いなく今年No.1のシングルCDだった。