今回は1曲です。あと残すところ4曲!全部すごく思い入れが深いので長めに書いちゃいます!
12月のひまわり / Aqua Timez
「今日のことをいつか 独りじゃなくって
あなたと笑って 想い出せるように」
Aqua Timezの歌は、いつだってあなた=聴く人に直接優しく語りかけるように響く。
私がAqua Timezを聴き始めて、10年以上が経つ。
小学校、中学校、高校、そして現在。思い出の中には必ず彼らの歌がある。
あの日のことを、Aqua Timezの歌と一緒に、思い出すことができています。
私にとって、本当に大切なアーティストです、彼らは。
12月にリリースしたアルバム、『アスナロウ』。
15曲、様々な曲が収録されている。シングル曲あるいは配信曲が重みのある曲、アルバム収録曲が変わりダネが多く面白い印象を持っている。
今までよりいろんな形の音楽をやっているイメージがある一方で、『アスナロウ』や『冬空』みたいな昔の言葉を詰め込むような感覚の曲も入っているのが嬉しい。
私は『最後までⅡ』に何度も助けられてきた。この曲も是非聴いてほしい。
『12月のひまわり』。不思議なタイトルに感じるが、歌詞を見ればその意味はすぐにわかるだろう。
Aqua Timezは「花」が登場する曲がとても多いのだが、いつも描写が情景的で胸を打つ。
この曲の好きなところは「12月の風をあつめる」、「空いっぱいに祈りを奏でるように」というサビの最後の部分。
『風をあつめて』、『空いっぱいに奏でる祈り』という彼らのアルバムを知っている人間が見ると「おっ!」と思う。
しかも1st.アルバム『空いっぱいに奏でる祈り』には『向日葵』という曲が収録されている。彼らが歩んできた歴史のいろんなところに繋がる1曲とも言えそうだ。
そしてもう1つ。私はこの歌詞がとても好きだ。
「教室の中でずっと お喋りしてられる訳じゃないから
そう 道は狭くなって 独りで歩かざるを得なかった
でも 音楽と一緒にしゃがみこんだ日を覚えてるでしょ
そう 音楽と一緒に立ち上がった日を覚えてるでしょ」
万人が共感できる歌詞なのかはわからない。
でも、私はこの歌詞を見た時、自分の思い出には必ずBGMがあって、出来事と感情、それらを接着剤のようにつないでいるのが「音楽」なのだと思った。
あの頃よく聴いていた音楽、悔しい時悲しい時前を向かせてくれた音楽、勝負前に気合を入れてくれた音楽……。1曲1曲が私にとって宝物で、大切なものなんだと改めて気付かされた。
この曲がリリースされたのとほぼ同じタイミングで、Aqua Timezは岐阜県の観光大使に任命された。岐阜はボーカル太志さんの故郷。
このMVは岐阜で撮影されたもの。どこか懐かしさを彷彿させるこの曲にぴったりだ。
太志さんの視点からメンバーを映し、観客に向けて「今日のことをいつか独りじゃなくって あなたと笑って想い出せるように」と歌うところが、5人と、リスナーと、ずっと歩んできた彼らの歩みを端的に表しているようで胸が熱くなる。
Aqua Timezにはありがとうを伝えたい。本当にいつも素敵な音楽をありがとう。