私が選ぶ!2016年音楽総まとめ! No.07

 

エーキューライセンス / NICO Touches the Walls

 

 


NICO Touches the Walls 『エーキューライセンス』(ショート ver.)

 

新アルバム、『勇気も愛もないなんて』をリリース…

にとどまらず、『ストラト』、『マシ・マシ』とシングルも立て続けに発表したNICO

昨年末の古村さんの怪我を乗り越え、日本武道館大阪城ホールでのスペシャルライブ「渦と渦」、

さらには新アルバムを引っさげた全国ツアーも敢行し、各地のフェスにも出演するという、かなり活動的な1年間だったように思う。

『エーキューライセンス』は『勇気も愛もないなんて』に収録されていて、東の渦公演で初披露された曲。ドライブにぴったりな爽快感のあるロックだという印象が強いが、この曲の良さはそれだけではない。

『勇気も愛もないなんて』には進化したNICOが詰まっていて、今までとはまた違う一面を見せてくれる。その大きな違いがコーラスだ。最近のNICOはコーラスが格段に素晴らしい。アルバム内の『フィロローグ』などではその良さが余すところなく発揮されているし、『ストラト』などアルバム以降の曲やライブにも如実に反映されている。

『エーキューライセンス』は出だしやサビの歌い出しのところに綺麗なハモりが表れている。爽やかな曲なので、聴かせるコーラスというわけではないが、1番大事なサビの入りのメロディを聴き手に印象づける大きな役割を担っているように思う。

『勇気も愛もないなんて』は彼らの幅の広さがうかがえる1枚なので、私は全力で推したい!また、ツアーファイナルの公演は過去最高と言っても過言でないライブだったので、これからの活動にもますます期待できそう!

 

 

 

ちょっとマイナーかも…でもすごく良いので是非聴いてみてください!!

 

 

水泡 / Ivy to Fraudulent Game

 

 


Ivy to Fraudulent Game "水泡" (Official Music Video)

 

群馬県出身の4人組バンド。4月に『行間にて』というミニアルバムを発売した。

なんとも不思議な音楽かもしれない。

所謂純粋な『ロック』というわけではなく、オルタナなど様々なジャンルの音楽が複合しているように聴こえます。(解説見るとシューゲイザーとも書いてありますね)

ちょっと大人っぽいというか、落ち着いているというか、おしゃれな曲。

曲の中で使われている音も、機械的だったり丸みのある音だったり、歌声の加工もあり。

楽器陣もえげつない演奏をしているように聴こえる。

こんなに様々な要素が絡み合い、1つの曲として成立しているのは不思議だが、違和感がない。巧みな作曲センスと演奏力を持ったバンドだと言えそうだ!

この不思議でミステリアスな曲に、ボーカル寺口さんの綺麗で透明感のある優しい声が馴染んでいて心地よい。

鬱々としているが美しさを感じる歌詞の中には「行間」という言葉も散りばめられている。

美しく儚い世界観を投影した1曲だ!