スピッツがデビュー30周年ということで、好きな曲を詰め込んだプレイリストを作った話。

ご無沙汰しています。『Sounds Good!!』管理人の真珠丸です。

新型コロナウイルスによる感染症が未だ終息の気配を見せない昨今ですが、いかがお過ごしでしょうか?皆様がどうか健康に過ごしていることを願うばかりです。

 

さて、先日、といっても結構前なのですが、こんなトピックを見つけました。

 

www.universal-music.co.jp

 

スピッツってデビューして30年も経つんだ!」とびっくりしましたが、よく考えたら数年前に「THIRTY30FIFTY50」というライブもやっていたし、まあそうかと。

でも30年間メンバーチェンジもなくこの変動の激しい音楽シーンで生き残り、今でも変わらず美しい歌声と音楽を届けてくれているって、本当にすごいことだと思うんですよね。

かく言う私も、一番初めに触れたロックミュージックがスピッツでした。まさに「自分の原点の音楽」がスピッツです。スピッツを聴くようになって、いろいろなバンドやミュージシャンの音楽に興味を持つようになりました。

そんなスピッツのデビュー30周年、一緒にお祝いをしたい!

ということで、私なりにスピッツのプレイリストを作ってみようと思い立ちました。

しかし、スピッツというバンドは本当に曲数が多い!そして名曲、良曲、思い出のある曲が本当に本当に多い!!

あのアルバムの曲が少ないかも、この年代の曲はこのくらい入れよう、あ、でもそうするとこっちが入らない・・・とあれこれ悩んで考えましたが、結局全てを放棄し、「今この瞬間に聴きたいと思った曲を年代やアルバムのバランスを考慮せずにひたすらぶち込んでいく」プレイリストが完成しました!

曲数は57曲!全然絞れていない!ですが、自分なりにとても満足いくプレイリストができたと自負しております。気まぐれに選んだ曲ではありますが、いつ聴いても素晴らしいと思える曲たちで感動しております。

もしよければ、spotifyで公開しておりますので、聴いてみてくださいませ。

 

 

 選定にあたり、各楽曲にひとことずつコメントしていこうと思うので、気が向いたら読んでみてくださいね。

 

ハチミツ

アルバム『ハチミツ』はスピッツのアルバムの中でも5本の指に入る名盤だと思っていて、その1曲目を飾るに相応しい、うまく言えないけれど「スピッツらしさ」が200%詰まった曲だと思っている。ので1番初めに選んだ。

スピカ

「幸せは途切れながらも続くのです」この歌詞をとても大切に思いながら日々過ごしております。

『さざなみCD』以降リアルタイムで追っている人間なので、スピッツという沼に転落したのは『さざなみCD』があまりに良すぎたからだと思っています。

歌ウサギ

「『何かを探して何処かへ行こう』とかそんなどうでもいい歌ではなく」という歌詞にスピッツの柔らかくも刺々しい反骨精神を感じた。

「敬意とか勇気とか生きる意味とか叫べるほど偉くもなく」という歌詞に謙虚さと、やはり反骨精神を感じた。ああ、これがロックだよ。直接的ではない表現がとても愛しい。

みそか

ゴリゴリしたロックな曲が聴きたい時に決まって選ぶのはアルバム『スーベニア』。これもまた最高に素晴らしいアルバム。ゴリゴリロック×草野さんの伸びやかで爽やかな声がたまらない。

初恋に捧ぐ

元は初恋の嵐というバンドの曲。聴いた瞬間「スピッツの曲じゃないな」とわかるのに、完全にものにしていてとても良い。

フェイクファー

優しい気持ちになれる曲。これ聴いて嫌悪感を持つ人なんていないんじゃないかとさえ思える、平和で暖かい曲。

不死身のヴィーナス

『空の飛び方』もめちゃくちゃいいアルバム。ライブ映えする曲。ギターのリフが天才的に良くて、大好きな曲。

ファン投票で一位だったみたいな噂を聞いた事がある。「猫ちぐらの夕べ」で演奏されていてテンションが爆上がった。なんでこれがシングルじゃないのかわからないくらい完成度が高くて美しい曲だと思う。まあスピッツにシングルかそうでないかなんて物差しを当てる方が間違いですね。

小さな生き物

体温というか、温もりというか、とにかくあたたかさを感じる曲。前にライブで聴けたことがあるのですが、嬉しすぎて泣きそうになりました。心がじんわりする。

放浪カモメはどこまでも

ドラムがめちゃかっこいい。今気付いたのですが、この辺り生き物の曲ばかりですね。

俺のすべて

ライブで草野さんが器用にタンバリンを叩きながら歌う姿に「(タンバリンも上手いし歌も上手いし)すげー!!」ってなったのをよく覚えています。この曲に関しては、曲そのものも勿論だけど、ライブの思い出に直結するから好きなんだろうなと思います。

クリスピー

とにかく耳に残る「クリスピーはもらった」の歌詞。ちょっとずつ味が違うのが妙にツボ。何が言いたい曲なのかは良くわからないけれど、語感で勝利している曲。

ビギナー

「幼い頃の魔法 心で唱えたら 安らげることもあるけど」という歌詞にたくさん背中を押してもらった。

歩き出せ、クローバー

『ハチミツ』の中で一番聴いたと思う。曲の構成が少し変わっているので初めて聴いた時は面食らった記憶がある。「段々わかってきたのさ」のあたりがとても好きです。

旅の途中

スピッツのおすすめアルバム教えて」と言われた時に、個人的に一番に挙げるのが『三日月ロック』。いい意味でクセの強い曲揃いのアルバムの中で、一番消化に良い曲だと思う。

SJ

名曲揃いの『醒めない』の中で若干霞みがちに見える気がするが、聴かないのはもったいない隠れた名曲(だと私は思っている)。醒めないのツアーのチケットが取れずもう聴けないのかなあと思っていたところ、偶然足を運んだTHIRTY30FIFTY50の公演のアンコールで演奏され、ものすごく嬉しかった。珍しく転調する曲。ところでSJって何?

バニーガール

一聴すると「普通の爽やかなロック」っぽい曲なんだけど、なぜか聴き流せない魅力があって、もう一回と聴いているうちに虜になっている。歌詞が爽やかの対極をいっているような気がする。気がしているだけですが。歌詞は置いておいて、スピッツの曲の中ではかなりとっつきやすいというか、聴きやすい曲だと思う。

優しいあの子

朝ドラの主題歌となり、大ヒットしたので、聴いたことある方も多いかもしれない。まさに夏空のように澄んだ曲。これを結成30年、齢50を過ぎた方々が作ったというのが信じられない。素晴らしい。

運命の人

スピッツの曲を知っていく過程で、4番目に覚えた曲でした。「愛はコンビニでも買える」の意味が、当時は全くわからなかった。

コメット

凛としたピアノの音色が美しい。黄色い金魚「コメット」から取っているんだと思うけど、音的には「彗星」の方を彷彿させるような気がする。調べたら金魚のコメットは泳ぐ姿が箒星のようだからとつけられた名称だそうで、またひとつ賢くなった。

幻のドラゴン

アルバム『とげまる』の収録曲を初めて見た時に、最もワクワクした曲だった。少年心をくすぐられるのはタイトルだけではなく、曲そのものも。ジャギジャギしたギターがとても良い。間奏からのラスサビ前の入りの爽快感が至高。この曲を聴くと、宮部みゆきさんの『ブレイブ・ストーリー』に出てくる赤いドラゴン「ジョゾ」を思い出す。

けもの道

「東京の日の出」をその土地によって変えて歌う、ライブの定番曲。

ほのほ

『スーベニア』収録の名曲のひとつ。「炎」のことらしいけれど、「ほのほ」というひらがな+歴史的仮名遣いで表記することで、燃え上がるというよりも優しくあたたかい灯火のような印象を受ける。

雪風

「まだ歌っていけるかい?」で唐突に終わるの、背筋が凍るようなハッとした気持ちになった(雪風だけに)。曲自体はとても優しくてあたたかいんだけど、歌詞が内省的なものにも読み取れてしまってあれこれ考えてしまった。が、スピッツは不滅らしいので安心した。

迷子の兵隊

ベースがかっこよくて好き。

不思議

『さざなみCD』を買った当時から今の今まで大好きでいつでも聴きたくなってしまう曲。曲名は「不思議」だけど歌詞では「フシギ」とカタカナで表記されているのが面白いと思う。初めて聴いた時は「セットミーフリー」の意味がわからなかったけれど、「スピッツが英語使ってる!」と驚いた記憶があります。

ロビンソン

言わずと知れた名曲であり大ヒット曲。スピッツの大ヒット曲というと、『チェリー』『空も飛べるはず』『ロビンソン』なんじゃないかなと思いますが、私は『ロビンソン』は非常によく聴きます。明確には書かれていないですが、春のこの時期に聴きたくなります。

夜を駆ける

初めて行ったスピッツのライブで1曲目に聴いたのと、大学時代のサークルで初めて演奏したスピッツの曲だったので、個人的に思い入れのある大切な曲。ドラムが「夜」の重厚感と「駆ける」軽快さを併せ持っていて、圧巻。

正夢

今まで聴いたありとあらゆる曲の中で、これほどまでに多幸感に満ちた曲はないと思っている。スピッツの曲の中で一番回数を聴いてきている曲。この曲を聴いたことがない人がもしいたら、羨ましい。この曲と出会った瞬間の衝撃をもう一回味わいたい。

インディゴ地平線

スピッツの(というか草野さんの)言語センスは抜群に素晴らしいのだけれど、特にこういう英語(カタカナ)と日本語(漢字)の組み合わせでできた言葉が素敵。造語なのにしっくりくる。インディゴという言葉をこの曲で知りました。ロッキンで演奏していて、「え、この曲やる?これはワンマンか??」と思ったのを覚えている。スピッツのフェスでのセトリはワンマンの短縮版。

はぐれ狼

最新のアルバム『見っけ』、聴けば聴くほど良いアルバムなので、全曲挙げたい気分ではありましたが、まずはこれかなと。(※優しいあの子も見っけ収録)

夕焼け

夕焼けとしか表現できないような、ほんのりあったかい曲。いわゆるB面集である『おるたな』に入っている名曲です。

えにし

爽快なロック!「君に出会えて良かった」で終わるのがさっぱりしていて良い。

夏の魔物

初期スピッツの代表作と言っても過言ではない曲。「夏の魔物」っていう単語自体がもはやあちらこちらで使われている気がする。造語の神様、スピッツ

モリーズ・カスタム

スピッツはテイストの違う曲がごまんとあるので、どんな曲を聴いても「スピッツらしくない」と思うことはないのだが、メモリーズはちょっと一風変わった曲だと思う。カスタム派です。

プール

個人的な感想だけど、『夏の魔物』を聴いた後に聴きたくなる曲。夏繋がりだからか?

ババロア

今聴いても新しさすら感じる音作り。『三日月ロック』はやはりクセが強い。

スワン

とても消化に良い曲。改めて思ったけれど、生き物の名前が入ってる曲多いですね。

ガーベラ

ゆったりした、ちょっとテンションダウンした曲を選ぶ時に、いつも一番に挙げるのがこの曲。歌うようなギターソロが妖艶でおすすめ。

初夏の日

アコギの音が澄んだ川のせせらぎのように爽やかさを感じさせてくれる曲。うちの母親イチオシらしい。

裸のままで

テンションを上げたい時によく聴く。自分が初めて買ったスピッツのアルバムがCYCLE HITの前半の方なので、それはそれはもう、擦り切れるほど聴きましたとも。買った時は発売してからしばらく経った頃なので、中学生だったかな?テンションの高い曲が好きだったので、この曲を特に好んで聴いていました。

Y

個人的には『ガーベラ』と同じ枠でよく聴く曲。

ヒビスクス

緩急が見事な曲だと思う。美しいピアノで始まり、ロックサウンドを聴かせ、イントロとよく似た静かな最後へ向かう。『醒めない』の二大支柱が『コメット』と『ヒビスクス』だと思っていて、私は『コメット』ばかり聴いていたけれど、この曲の美しさも受け止めらるようになった。

花と虫

曲ももちろんだけど、歌詞がすごく良い。改めて読むと小説を読んだような感傷的な気持ちになる。

愛のことば

シングルカット自体はされていないものの、スピッツの名曲として挙げる人も多いこの曲。何をテーマにしているのかはわからないけれど、なんとなくこの曲を聴くと戦争を連想する。『夜を駆ける』もそうなんですけど。

僕のギター

『さざなみCD』の1曲目、これももう数えきれないほど聴いた曲。歌い出し「霧雨に濡れてたら」という部分、曲の雰囲気や音色と、霧雨という歌詞がぴったりだと思う。

ヤマブキ

これもまた爽やかで元気をもらえる。終わり方が唐突な印象を受けたけれど、草野さんの美しい声で終わるというのもかなりありだなと思えるので好きです。

潮騒ちゃん

潮騒ちゃん」とはなんなのか、よくわからないけれど、ノリがとても良い。草野さんの方言を聴ける、それだけで最高です。

猫になりたい

これも言わずと知れた名曲。猫は可愛い。もふもふのあったかさがそのまま音楽になったような曲。

君は太陽

「理想の世界じゃないけど 大丈夫そうなんで」この歌詞がとても好きで、かなり救われているというか。自分の思い通りにいかないことがあっても大丈夫だって、別に過去の自分や周りを裏切ることにはならないなと少し軽い気持ちになれる。

群青

スピッツって「嘘」に対して寛容だよなと思う。心が広くて優しい。

若葉

最後の「今 君の知らない道を 歩き始める」という歌詞の前向きさがとても好き。

「暖めるための火を絶やさないように 大事なものまで燃やす」って表現があまりにもしっくりくる秀逸な表現だと思う。

ワタリ

やっぱりロックと言えば『スーベニア』なんですよね(n回目)

さらさら

さらさらといいつつ割と重厚感のある曲。「ゴリゴリ力で潰されそうで」からがすごく良い。この辺りで「さらさら」という曲名にも納得がいくようになる気がする。

ヘビーメロウ

とても耳に馴染みやすい曲だと思う。「花は咲いたぜ」みたいな、「〜ぜ」っていう歌詞がなんだか可愛らしくて好き。

ありがとさん

「聴いてくれてありがとう」の意をこめて。

 

今見返すと「なんで入れなかったんだ・・・」と思う曲をここに記しておきます。

エンドロールには早すぎる、8823、君が思い出になる前に、みなと、オパビニア

 

本当に数えきれないくらいの名曲があって、思い入れのある曲もたくさんあって、スピッツに出会えて良かったなあと心の底から思います。

ちなみにですが、「スピッツのアルバムでおすすめを5枚挙げて」と言われたら、

『三日月ロック』『スーベニア』『さざなみCD』『ハチミツ』『空の飛び方』

と答えるようにしています。

それでは、皆様も素敵なミュージックライフを!スピッツデビュー30年、おめでとう!!