どうも、こんばんは。『Sounds Good!!』管理人の真珠丸です。
2021年も残すところ少なくなってきたので、個人的によく聴いた曲(2021年以外にリリースされた曲も含む)や今年良かった曲の話でもしようと筆をとった次第です。何回かに分けて書きます。のんびりちょっとずつ更新します。多分。いつもみたいに何千字も書かないです。気軽に見てね。
ヘリオトロープ/ユアネス
ライブver.もあるようです。めちゃ良い。演奏も歌も上手い。
『ヘリオトロープ』って何?と思ったあなた。私も最初は不思議な曲名だという印象でした。これは植物の名前で、どうやら香水にも使われる花のようです。神話にも出てきます。名前には「太陽に向かう」という意味があるらしく、この曲の歌詞を統括する上でしっくりくる。曲名のセンスが素敵。
この曲のどこが好きかという話ですが、まず歌詞が美しい。似たような音や言葉を連ねて続く歌詞の中に垣間見える微細な心情と時間の変化。例えば「溢れ出してしまうの」「溢れ出してしまうのだろう」「溢れ出してしまったのだろう」の部分とか。止めどなく溢れるのは感情か涙か。またはどちらもか。「ヘリオトロープ」の花言葉は「夢中」「献身」であるということを知ると、このタイトル以外考えられないとすら思えてしまいます。
「〇〇しまえば 〇〇と思ってたのに(分かってたのに)
ああどうして〇〇しまうのだろう」
サビが基本的にこの構図で、過去の自分を省み、後悔し絶望し、感情が動く様を紡いでいます。きっとそれほど大きな「何か」に出会ったのでしょう。それは人かもしれないし、ものかもしれない。とある出来事なのかもしれない。
「わからないまま ここまできたんだ 足跡も付けぬまま」じゃあ、これからはどうするのだろうか。過去の自分を否定されるかのような何かに出会ったこの先、どうやって生きていくのだろう。その先は希望か絶望か。このストーリー性が堪らない。この曲をテーマに小説が一本書けてしまうのではないかと思うような曲です。
ライブver.を見るとなおよくわかりますが、繊細な演奏、スケールの広がるようなシンセや同期、透明感のある美しいボーカルがまたこの曲にぴったりなのです。
このアルバムが発売されたのは12月に入ってからで、「そろそろ今年良かった曲でもまとめっかな」と思っていたところに彗星のごとく現れたユアネス。個人的今年どハマりソングとして三本の指に入るくらい聴き倒しています。ちなみにあとの2曲はヒゲダンとBUMPです。並んでも遜色ないぜ!最高。
ちなみにその直前にリリースされた『49/51』で「このバンドめちゃくちゃいいな」と思っていたところでの『ヘリオトロープ』なので、今注目しているバンドNo.1です。今後にめちゃくちゃ期待しております!
優しい彗星/YOASOBI
ストーリー性の鬼です。もはや説明不要のアーティスト、YOASOBI。2021年も止まらぬ快進撃。出す曲出す曲話題になる、令和のポップアイコンとも言うべき存在です。『怪物』も『群青』も『ラブレター』も『三原色』も良いのだけど、私が一番聴いたのはこの『優しい彗星』でした。歌詞の世界観、登場人物の関係性。これは物語ベースで作られた曲だったと思いますが、逆にこの曲から物語を作りたい。私が一番好きなタイプの小説になる気がします。
予感/My Hair is Bad
「マイヘアがサブスクにある?!?!」と思って聴いたらとても良かった。これは2020年の曲ですが、まさに2020年を凝縮した曲でした。この曲のすごいところは各歌詞の語尾というか、文末というか。ずーっと過去形です。最後の「君からの電話を待ってる」ここだけ現在形。なんだこの表現力。すごい。普通ここまで過去形ばかりの歌詞だと違和感持ったり不自然さが出る気がするのですが、それを微塵も感じさせないのがまたすごい。back number、クリープハイプ、My Hair is Badを三大ラブソングロックバンドとこっそり呼んでいます。
ASH feat. Vaundy/Nulbarich, Vaundy
「好き×好き=好き」だった。今年唯一行ったライブ、JAPAN JAM 2021でセッションを見られたのがめちゃくちゃアツかった。私は数年前からNulbarichがかなり好きで、去年あたりから注目して追ってたのがVaundyだったので、この2アーティストの共演は最高でしたね。火花散ってた。Nulbarichは『It's Who We Are』をよく聴いた一年でした。世界が広がっていくかのような秀逸な曲展開と心地よいギターのカッティングに心躍ります。Vaundyは『花占い』と『東京フラッシュ』と『不可抗力』をよく聴きました。浮遊感が夜に馴染んで、会社帰りの夜道に聴きたくなります。
No.2に続く。